今日はこの子、MJ1のリケーブルについてです。 MJ1のプラグも他機種と同様、3.5mm 3極が使用されています。接点も何のひねりもないストレートです。 また、購入時点でMJ1はケーブルが3種類付属しています。 1本はGL2と同じ1.2mストレート。もう一本はGL1に採用されているスマートフォンのコントローラーが付いているストレート。 そしてもう一本は・・・。 他の2本よりもケーブルが太いので、線材は違うものを使用していると思われます(メーカーからの発表は特にありません) そのせいか、このケーブルで聴いた方が「締まり」がある気がします。 と言う事は、やはりリケーブルする事での楽しみがあると思われます。 実際に仮でケーブルを作ってみたのですが、なんだか接触不良が多発しました。 で、良く見てみたら・・・。 お分かりになりますかね? プラグ挿入口のウッド部の穴が意外と深いんです。 それと・・・ ハウジングに傾斜がある分、穴の深さが均一ではありませんでした。 その結果、深さがある方(イヤパッド側)のウッドにプラグの根元が当たっていたようです。少し削れてしまっています。 参考までにオヤイデ電気さんのプラグで比較すると、P-3.5 SRHPであれば接触不良は起こりませんでした。
スペーサーは4.0mmあれば大丈夫そうです。 MJ1のリケーブルはこの点だけご注意いただければ、3極をTip=+L、Ring=+R、Sleeve=-L/-R(アンバランス)と接続されたストレートのケーブルであれば使えます。 以上でMitchell and Johnson ヘッドフォンのリケーブルについては終了です。 この夏の試聴会でも多くのお客様からリケーブルについてのご質問をいただきました。 そして、実際にリケーブルしてご試聴頂いた方からのご意見を一言でまとめると、 「一枚の膜が剥がれる、本来あるべき姿が現れる!」 です。(オリジナルケーブルがあまり良くないという評価をかっこつけて言ってみました) Mitchell and Johnson ヘッドフォンはポータブルでも使用できるコンデンサー型ヘッドフォンとしてデザインされていますので、開放型の様な音の広がりを得ることはできません。 でも一方で、Mitchell and Johnsonでしか得られない「音場」を持っている事は確かです。 その「音場」は 各機種によって異なりますが、お好みのMitchell and Johnson ヘッドフォンを手にしていただけたら、ぜひリケーブルにチャレンジして頂いて、各機種の魅力を引き出してもらいたいです。 ホームユース用、ポータブル用、ポタアン、据え置きアンプの組み合わせによる楽しみは、他のヘッドフォンと同様、それ以上に楽しみがあるヘッドフォンだと思っています! 輸入代理店の担当者のくせに熱いMitchell and Johnson ヘッドフォン・マニアの私は、明日は試聴会のため東京・中野の「フジヤエービックPart3」様に13:00~18:00までおります。 明日ご購入いただいたお客様には、弊社ならではの特別なプレゼントをご用意しています! 度々ブログに登場する「紫色のニクイヤツ(ケーブル)」の試作品です。試作品なので正式な製品化は未定です。 詳細はフジヤエービック様のWebサイトをご覧くださいませ! https://www.fujiya-avic.jp/event/mitchell-johnson_0902/ 今日はこの2機種のリケーブルについて書きます。 JP1とMJ2はケーブルが脱着式で左右別々に装着されます。 オリジナルケーブルはアンバランス使用(LとRのGNDが共通)ですが、ヘッドフォン側はもともとGNDが分離されているため、幾つかの点に注意すればGND分離のバランス接続が可能になります。 その注意点の最重要項目は、プラグの接点です。 プラグは3.5mm、3極のステレオ・ミニプラグが採用されています。 ここで「あれ?」と感じられるかたもいらっしゃるかと思いますが、2極ではなく3極です。 左右それぞれのドライバーにプラスとマイナスの接続がされれば良いので2極のプラグでも良さそうですが、MJ2とJP1は何故か3極プラグを使用しています。 その理由は、オリジナルケーブルの左右のプラグには、Lのプラス信号とRのプラス信号が流れ、LとRのマイナス(GND)は共通という仕様の為、3極プラグが採用されています。左右両方同じ信号が流れているんですね。 ですので、MJ2とJP1のケーブルはLとRの指定が無く、どちらに挿しても左右が入れ替わる事がありません。メーカー曰く「DJプレイやライブハウスなどの暗闇でケーブルを挿す時に間違えないように」だそうです。 ということで、汎用のリケーブル品の中に3.5mm Y型のプラグ仕様のケーブルがあったとしても、そのままではMJ2とJP1から音は出てきません。 ではどのような仕様にすればよいのか・・・すでに製品の日本版ウェブサイトに記載しましたが・・・ ご参照:http://www.mjhp-jp.com/mj2.html このような接点でケーブルとプラグをはんだ着けして頂ければ大丈夫です。 Mitchell and Johnson ヘッドフォンのセルフバイアス式コンデンサードライバーとバランス化の相性は良いと感じています。私の印象とご試聴頂いたお客様とで、おおむね同じでした。 JP1をバランス化すると ・低音成分の暴れが整理され、芯がある低音になる ・音像が更に広がる MJ2をバランス化すると ・音像が広がる ・オリジナルではボーカルが前に出てくる感じがあるが、バランス化でオケが前に出てくる ・リバーブなどの響きが良くなってホール感が増す おそらく左右のドライバーの位相特性が良化するんでしょうね。 上の写真は弊社が輸入しているAnalysis Plus Silver Oval Headphoneケーブルを使用した試作品です。
すでに試聴会などで多くの方の目に触れていますね(笑)。 バランス化のテストは全てAnalysis Plusを使用しているのでケーブルの効果も大きいかもしれませんが、将来MJ2とJP1をご購入検討されている方は、ぜひチャレンジして欲しいと思います。 もう一点、プラグ挿入口の画像を観て頂けるとわかると思いますが、プラグの根元部分に若干でも段差があった方が良いかもしれません。DAPやiPhoneの本体にケースを装着した際にケースの厚みを避けるための段差が着いたプラグですね。 今週末の9月2日(土)に東京・中野のフジヤエービックPart3様でMitchell and Johnsonの試聴会を行いますが、その際に上の2本のケーブルを持って行きます。2.5mm 4極出力のDAPをお持ちの方はそのまま、4.4mmの場合は2.5mm→4.5mm変換プラグなどお持ちいただければ大丈夫です。 また当日Mitchell and Johnson ヘッドフォンをご購入頂いた方へのプレゼントも用意しましたので、お時間のある方は是非お立ち寄りくださいませ! |