今日はこの2機種のリケーブルについて書きます。 JP1とMJ2はケーブルが脱着式で左右別々に装着されます。 オリジナルケーブルはアンバランス使用(LとRのGNDが共通)ですが、ヘッドフォン側はもともとGNDが分離されているため、幾つかの点に注意すればGND分離のバランス接続が可能になります。 その注意点の最重要項目は、プラグの接点です。 プラグは3.5mm、3極のステレオ・ミニプラグが採用されています。 ここで「あれ?」と感じられるかたもいらっしゃるかと思いますが、2極ではなく3極です。 左右それぞれのドライバーにプラスとマイナスの接続がされれば良いので2極のプラグでも良さそうですが、MJ2とJP1は何故か3極プラグを使用しています。 その理由は、オリジナルケーブルの左右のプラグには、Lのプラス信号とRのプラス信号が流れ、LとRのマイナス(GND)は共通という仕様の為、3極プラグが採用されています。左右両方同じ信号が流れているんですね。 ですので、MJ2とJP1のケーブルはLとRの指定が無く、どちらに挿しても左右が入れ替わる事がありません。メーカー曰く「DJプレイやライブハウスなどの暗闇でケーブルを挿す時に間違えないように」だそうです。 ということで、汎用のリケーブル品の中に3.5mm Y型のプラグ仕様のケーブルがあったとしても、そのままではMJ2とJP1から音は出てきません。 ではどのような仕様にすればよいのか・・・すでに製品の日本版ウェブサイトに記載しましたが・・・ ご参照:http://www.mjhp-jp.com/mj2.html このような接点でケーブルとプラグをはんだ着けして頂ければ大丈夫です。 Mitchell and Johnson ヘッドフォンのセルフバイアス式コンデンサードライバーとバランス化の相性は良いと感じています。私の印象とご試聴頂いたお客様とで、おおむね同じでした。 JP1をバランス化すると ・低音成分の暴れが整理され、芯がある低音になる ・音像が更に広がる MJ2をバランス化すると ・音像が広がる ・オリジナルではボーカルが前に出てくる感じがあるが、バランス化でオケが前に出てくる ・リバーブなどの響きが良くなってホール感が増す おそらく左右のドライバーの位相特性が良化するんでしょうね。 上の写真は弊社が輸入しているAnalysis Plus Silver Oval Headphoneケーブルを使用した試作品です。
すでに試聴会などで多くの方の目に触れていますね(笑)。 バランス化のテストは全てAnalysis Plusを使用しているのでケーブルの効果も大きいかもしれませんが、将来MJ2とJP1をご購入検討されている方は、ぜひチャレンジして欲しいと思います。 もう一点、プラグ挿入口の画像を観て頂けるとわかると思いますが、プラグの根元部分に若干でも段差があった方が良いかもしれません。DAPやiPhoneの本体にケースを装着した際にケースの厚みを避けるための段差が着いたプラグですね。 今週末の9月2日(土)に東京・中野のフジヤエービックPart3様でMitchell and Johnsonの試聴会を行いますが、その際に上の2本のケーブルを持って行きます。2.5mm 4極出力のDAPをお持ちの方はそのまま、4.4mmの場合は2.5mm→4.5mm変換プラグなどお持ちいただければ大丈夫です。 また当日Mitchell and Johnson ヘッドフォンをご購入頂いた方へのプレゼントも用意しましたので、お時間のある方は是非お立ち寄りくださいませ! コメントはクローズされています。
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